こんにちは。
NHK朝の情報番組「あさイチ」について取り上げました。
2017年1月25日のテーマは「住宅の耐震対策」にまつわる情報を特集していました。
日本では阪神・淡路大震災や新潟中越地震・新潟中越沖地震そして東日本大震災・熊本地震…数々の大地震によって日本列島に大きな損害を与えてきました。
そこで今回はいざという時にどんな対策が必要になってくるのか?ということについて取り上げたのです。
最新基準の住宅が倒壊!なぜ?
番組の中では最新の耐震基準の住宅も倒壊してしまったケースについて紹介していました。
まず2016年4月に発生した熊本地震の事例から。
熊本県はこれまで地震が少ない県だと言われてきました。
国が定めた基準として
旧耐震基準(1950年~)
新耐震基準(1981年~)
最新基準(2000年~)
があります。
これは大地震が発生するごとに基準が見直されてきました。
熊本地震でもっとも被害の大きかった家屋は旧耐震基準によるもので約95%が被害に遭いました。
なんと新耐震基準でも80%近くが被害に遭っていました。
最新基準はおよそ40%でもっとも被害が少なかったです。
つまり、基準が新しいから安心だというわけではないということですね。
最新の基準だと被害が少なかったとはいえ、日本にある大部分が古い基準の家屋でしょう。
またどこかで大きな地震が発生したら…と思うとゾッとするような検証結果でした。
実は最新基準の家屋でも大きな被害を受けた人もいました。
その理由は直下率の悪さが原因でした。
直下率とは何か?については次をごらんください。
<h2>直下率とは?</h2>
直下率とは2階の壁・柱と1階の壁・柱の位置が一致する割合を示します。
①柱の直下率…2階柱のうち、その真下に1階柱がある割合
②壁の直下率…2階間仕切のうち、その真下に1階間仕切がある割合
出典; <a href="http://blogs.yahoo.co.jp/neo_q555/10476845.html" target="_blank" rel="nofollow">柱直下率・壁直下率</a>
1階の柱が2階までつながっていると
しっかり支えられているので揺れに強いと言えます。
逆に窓などによって1〜2階までが遮られていると
力が分散されてしまい、無理がかかってしまいます。
2階の下に壁がないのも直下率の悪化を招きます。
つまり構造が単純な総二階の家屋は直下率が高いのです。
では、直下率の低い家で出来る改善策とは?
床に構造用合板を張り付ける。(床を強くする)
天井裏から梁を強化する。
※費用は工事の種類によって異なる。
自宅の状態に不安を感じる方は、
構造設計に詳しい専門家に診断してもらうと良いでしょう。
まとめ
さいわいなことに、私の住んでいる地域では
大きな自然災害による被害を受けたことがありません。
少なくとも、私が生まれてからはそのような経験はありません。
しかし、近年の状況を考えるといつ発生しても
不思議ではないと肝に銘じておこうと感じました。
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